子 に 育 て ら れ

  娘からの教え   泣けちゃうよ   言ってしまった!  座布団1枚

娘からの教え

  形のない物
娘の作文なんだけど・・・
部活動のバスケットボールで市内新人戦のときのことです。

前文略
 現在私達のチームには2年生が8人います。
試合には5人しか出場できませんので、3人が補欠になってしまします。
 私は試合に出ていましたが、後半戦の途中から他の選手と交代してベンチに座って応援をしていました。
 そしてそのままメンバーは替らず、残念にも試合に負けてしまいました。
試合に出場した人達は涙ぐんだり泣いたりしながら先生の話を聞いていました。
私も他の選手と同じように黙って先生の話を聞いていました。
 話を聞き終わった後、私は一人の友達の存在に気が付きました。
試合に出られなかった友達です。
私はどうしたんだろうと思いました。その友達は自分も試合に出てみんなの様にいっしょに泣きたいと話しました。
試合に出てみんなといっしょにくやしさを味わいたいというのです。
私はドキッとしました。
いつも普通に試合に出ていたけれど、そんな気持ちに気付いたことはありませんでした。
毎日笑いながらバスケットをいっしょにしていた友達の気持ちに初めて気が付きました。
 私達は今、次の大会に向けて一生懸命練習に取り組んでいます。
私はそのことがあって以来、前よりいろいろな人の気持ちを考えようと努力するようになりました。
その友達がはなしてくれたことは、私にとってとても大きな物に感じます。
形に表れるものではありませんが、私はそうした物をこれからも大切にしていきたいと思います。

娘の10年も前の作文を最近まで知らなかった私です。
娘はこの時の仲間と今もバスケットをやるときもあるし、どこかのチームに入れてもらってるみたいです。

  先を越された
娘が小3くらいの頃かな・・・
私は感情のままそれはそれは恐ろしく大声を出し、娘を叱っていた。
娘は「はい、はい」と聞いていた。
それから一週間位経ったある日、
ルンルン状態で台所仕事をしていた私に娘が
「お母さん、あの時お母さんは○○○って言ってたけど、
私はこうこう思うんだ」と。
私はルンルン絶好調だったこともあり、
「なるほど、Sちゃんの言う通りだね」って言ってた。
なんと冷静な娘だ。
こうして私は成長してきた。

  穴があったら入りたい
Mーが2歳くらいだとSは10歳くらいかな。
スーパーに買い物に行ったある日、
ショッピングカートの横にぶら下がった娘に「危ないよ」と声を掛けていた。 
会計を済ませ品物を袋に入れていると、
娘が見事にショッピングカートごと倒れた。
それから私は案の定、「Mーちゃん、だから言ったでしょう!」の連発。
車に戻り車で待っていた夫に、
「お父さんが一緒に来てくれないから、Mーちゃんが・・・」と始まった私。
そこへ絶好のタイミングで娘が、 
「お母さん?お母さんはどうして私が不注意だったって一言言えないの?」と
「!!!」
夫は「ガハハ」と、大笑い!
私は確かにと
これほど穴があったら入りたいと思ったことはなかった。
それから私は自分の過ちを認める素直な大人になってきた。

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